今日のコテコテ和歌山弁

「なんなよお、あいつらエサ食てないわいしょよお。」

「エサくれぇ、エサくれぇ」とうるさいので新しい缶を開けてやり、しばらく経って見てみたら全然口をつけていない。 ハァ? あれだけうるさかったのは何? と思って。

「いや、混んじゃーるうー。」

せっかくスムーズにドライブできてた川沿いの道が、最後の信号のところで大渋滞になっていたので。
解説:「混んであるー。」の「であ」が「じゃあ」に変形してます。
「弟のお嫁さんねぇ、コダの人やしてよ。」

弟のお嫁さんは古座(コザ)出身なので。
解説:和歌山では、ザジズゼゾがよくダヂヅデドに変わります。「やしてよ」は「なんですよ」の和歌山形。

「どうきんでれいどーこ拭いとか。」

母はこう言う。 (注:その後母に「れいどーこ、どうきんらで拭かんよ。きれいな布巾で拭か。」と言われたので念のため。)
解説:「拭いとか」=「拭いとくわ」

「先日はわだわだ和歌山までお越しいただき、ありがとうございました。」

と、東京の会社にFAXを送った和歌山県民がいたと聞いた。
「そおよのし。」

おばあちゃんはいつもこう相槌を打っていた。
「こなえちはどーも。」

お隣のおばさんが、電話口で。
解説:「こなえちは」は「このあいだは」の意。
「肩もんでもおちょいなあよ。」

母が、「肩が痛い、肩が痛い」と言うので。
「おまんでったいそのうち落ちるれ。」

モニターの上で寝るのが好きなアビだが、背中がほとんどずり落ちているので、見てるとこう言いたくなってくる。
「うず今日ワこんなとこまで来ちゃーらそぉ。」

モティを散歩させてると、いつも道の角までついてくる外猫うずが、今日は角を曲がってずっと行ってもついてきてた。
解説:「今日」のことを「キョーワ」と言います。 「来てある」の「てあ」が「ちゃあ」に変形してます。 「そぉ」は「ホラ」みたいな意。
「こぉ、おまんの好きなやつじょそぉ。」

好き嫌いのコロコロ変わるモティ。残ってる缶を食べてくれないので、とっておきの猫用おやつ、カツオの燻製を開けてあげた。
解説:「こぉ」は「ほら」の意。「だよ」が「じょ」に変形してます。
「はよ行けそぉ おんしゃあ!」

運転中。
解説:「おんしゃあ」は「おぬしは」からきたものと思われ。
「それテキャに食わいしゃれ。」

お父さんがよくテキャと言う。 魚の残り身があったりすると、「それアイツ(ギィかコギン)に食わしてやれ」と言っている意味です。
解説:「テキャ」は「あいつ」や「ヤツ」の意味です。
「おまんウズまだ食べちゃーるさけ、いらわんといちゃげなあよ。」

モティを外に出してあげたら、外猫ウズがさっきあげたエサをまだ食べていた。モティが体を低くし、いかにも「これからウズを攻撃!」体勢に入ったので。
解説:「いらう」は「いじる」や「ワルサをする」や「さわる」の意。

「真っ暗やよって何にも見えよまえ?」

夜に2階の窓を開けたら、アビが窓枠に飛び乗って真っ暗な外を眺めていた。
解説:「見えよまえ?」=「見えないだろう?」

「どうやったら?」

和歌山出身の作家の小説を読んでたら出てきた。和歌山県民以外には分かろまえ?というような方言がそのまま使われていたりした。
解説:「どうだった?」の意味です。
「本どけちゃったさけ これで降りれよが。」

本棚の上に飛び乗ったアビが、飛び降りようと狙いを定めている机の上には本が散乱していた。本をどけてあげて。
解説:「できるだろうが」が「できよが」になっています。
「おまんかえらしなあ!」

アライグマかシャムネコのように、顔の真ん中が黒くてかわいいアビ。
解説:「かえらし」は「かわいい」のことです。

「もうおまんら、ほんおんなしよなおきさじょねぇ。」

来た時は鼻から尻尾の付け根まで20センチぐらいやったシドウが、3ヶ月でアビの大きさに追いついた。
解説:「ほん」は「ほとんど」の意。「おんなし」=「同じ」、「大きさ」→「おきさ」